ライフシフトの要約 定年後 やることがない問題への処方箋

ライフシフトの要約 定年後 やることがない問題への処方箋 1 教養
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最近よく耳にするようになった「人生100年時代」。
これは「先進国で2007年以降に生まれた人の半分が100歳まで生きる」という予測をもとに、これからの生き方について書かれた「ライフシフト」というベストセラー書からきています。
今回は「ライフシフト」とその漫画版、そしてこの本の著者リンダ・グラットン氏へのインタビューを掲載した「未来を読む」という本から、定年後の生活について考えてみたいと思います。

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ライフシフトの要約

人生100年時代における最も重要な要素として、ライフシフトの本ではつぎの2つを挙げています。

3ステージの人生という考え方は改めるべき

従来の「教育ー仕事ー引退」という三つのステージの人生設計は時代にそぐわないものとなってきています。
フルタイムの仕事や定年退職という概念自体がなくなり、複数のステージを年齢にとらわれることなく生きることになります。
それが後述の「ライフシフト」の考え方そのものです。

定年前に有形資産・無形資産の二つの資産を蓄積することが大切

有形資産とはお金や物のことです。
かつてはこれらの金融資産をためておくことが合理的でした。
しかし寿命が伸びるとお金を蓄積するより、より長く働くための資産を蓄積する必要があります。

貯蓄したお金も、寿命が長くなるとそこをついてしまうリスクが。
長く働き続けられれば、貯蓄のみに頼らなくていいので金銭的不安への改善策になります。

ライフシフトの共同著者であるアンドリュー・スコット氏は

「もし100歳まで生きるとすれば引退後の蓄えを得るため我々のほとんどは80歳まで働かなければならない」としています。

そのため、金融資産(=有形資産)よりも重要となるのが「無形資産」です。
これは「生産性資産、活力資産、変身資産」の3つからなるものです。

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ライフ シフトの図解

これまでの人生は教育、仕事、引退、の三つのステージから成立していました。
みんなが同じように変化のステージを歩むため、個人が変化を意識する必要はありませんでした。

ライフシフトの要約 定年後 やることがない問題への処方箋 2

引退に備えて貯蓄し、以後は年金と貯蓄で生活

引退に備えて貯蓄し、以後は年金と貯蓄で生活するという考え方です。

しかし、著者は教育、引退というステージに加え
「エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカー」
という3つのステージを提唱し、
これからは人生の様々な場面においてステージが変化する「マルチステージライフ」となるとしています。
カタカナの新しい言葉ばかりでちょっと頭に入りづらいですね!
つまり
「人生いつでも自分探しをする時期もあれば、勉強や労働をする時期もあり、はたまた自分で仕事を起こしてもいい、もっと柔軟にいきましょう!」
ということです。

ライフシフトの要約 定年後 やることがない問題への処方箋 3

人生のステージは様々に変化し、無形の資産が重要となる

これがライフシフトの考え方です。

マルチステージの中では自分自身で、「自分はどうなりたいか」を選ぶ必要があります。
たとえば就職の前に留学をする、30代半ばで副業・起業をしてネットワークを作る、50代でそれまでの経験やネットワークを生かして独立し、副収入の柱にする、といったスタイルです。
このためには柔軟に対応する能力、すなわち「変身資産」が重要となります。

自分は何をしたいか、何ができるかといった自身に対する深い理解
学びや変化を助けてくれるようなネットワークを作ること

が資産になるというわけです。

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定年後にやることがないという問題

さらに、現状での問題点を2つあげていました。

定年退職制度

ひとつは定年退職制度です。
日本では60代以上の人材を有効活用できていない、と指摘しています。
おりしも日本では現在七十歳への定年延長が議論されています。
しかし、単に定年を延長したとしても弊害があります。
それは

・本人にとってやりがいや生きがいがないとつらい
・企業の中で有用な人材でなければ、企業に負担を強いることになる

ことです。

教育制度

もう一つの重要な要素は教育制度です。
フルタイムの教育を受けフルタイムの仕事に従事して引退する、という今までのパターンから抜け出す。
生涯学習を続けること、それが可能となる仕組みを具体的に設けることが重要と指摘しています。

学習にはある程度集中したほうが効率的な場合があります。
留学やオンジョブトレーニングなど、時には仕事を中断する必要が生じることもあります。
重要なのは人生の最後ではなく人生の途中にそうした時間を入れることです。
現在は一度辞めると戻れない企業が多いですが、今後は1度辞めた人が戻ることを容認する企業も増えるだろうと、ライフシフトの著者は予測しています。

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まとめと感想

変化は苦痛を伴う

今の60歳は昔の40歳と同じぐらいの健康状態を保っています。
著者自身六十歳を超えても元気に教壇に立っています。
「自分が望む人生を送りたいのであれば転職についてなんとか決断しなければいけない。
そのためには自分が望む人生とは何かを突き詰めて考える必要がある。
何歳でもやりたいことを明確にすればそれを実現できる」としています。
夢のある話ではありますが、主体的に学び、変化し続けることは難しいことです。
みんな同じ、教育なり労働なり、仕組みの中に入ってそこで生活する方がある意味楽な時代でした。
ただ、今後社会の変化はより大きくなる中で、だれもが変化せざるを得ない時代になってきているということでしょう。

地方の成長力維持が問題

著者はインタビューにおいて
人間関係の構築や高い収入を得るなど都市に住むメリットは大きい
「自分の人生を切り開くためには(地元を離れる痛みも)仕方がない」と述べています。
私自身は生まれ育った地元に残りたいという希望が強く、東京などの大都市へ行きたいという気持ちはほとんどありません。
なので、この点に関しては理解はできますが共感はしません。

ネットワークを形成し、学びを続けること。
地元のコミュニティにとどまっていては難しいと、地元を離れる人もますます増えてしまうでしょう。
地域の中でコミュニティを作り、雇用・産業を創出する力が必要だと思いました。

以上、ライフシフトについてまとめました。
ライフ・シフトはこちら

漫画版が導入としては読みやすいです。

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