今回はアフリカ豚熱(豚コレラ)について調べてみました。
・餃子やソーセージ、ハムが危険な理由
・感染拡大状況
・日本での対策
について調べました。
アフリカ豚熱(旧豚コレラ)とは?
アフリカ豚熱ウイルス(ASFウイルス)感染によるブタやイノシシの感染症です。
1912年、ケニアで最初に報告されたもので、
豚同士の間で、もしくはダニなどを介して感染します。
サハラ砂漠以南のアフリカ、東ヨーロッパ、ロシアのほかアジアでも拡大しており、
中国、韓国でも感染が報告されています。
感染拡大の原因として
・汚染された豚肉を含んだ食品の残りが豚のエサとして使われた
・食品廃棄物をイノシシが食べた
といったことが考えられています。
2020年2月5日、「アフリカ豚コレラ」から
名称が「アフリカ豚熱」に改正されました。
症状
症状は発熱、食欲不振、粘血便などを示す急性型や甚急性型があり、
発症後1週間程度で死亡、致死率は100%近くに上ります。
アフリカ豚コレラが餃子やソーセージで感染するのはなぜ?
wikipediaの記載は以下の通りです。
アフリカ豚熱ウイルスは死亡した豚の血液や、各種の臓器ならびに筋肉で3 – 6ヶ月間残存し、冷凍豚肉で110日間以上、スペイン産生ハムで 140日間以上、燻製や塩漬のハム等で300日間以上にわたり活性を保つとの報告があり、汚染された豚肉や豚肉加工品が他のブタ等への感染源となりうる。
感染力を持つということです。
そのため、感染した豚肉の加工品について、日本への持ち込みには厳重な警戒態勢が敷かれています。
アジアでの発生状況(2020/3/12時点)
・ベトナム:5941件
・インドネシア:465件
・韓国:369件
・フィリピン:215件
・中国:168件
中国では2018年に40万頭以上の豚が処分の対象となっています。
日本での陽性例(持ち込みなど)
・2018年10月 豚肉ソーセージ(1.5kg)(中国からの旅客の携帯品)
・2019年1月 豚肉ソーセージ計4品(同上)
また、中国産の冷凍食品のうち、冷凍餃子にアフリカ豚熱ウイルス(発表時の名称は「アフリカ豚コレラウイルス」)(ASFウイルス)の遺伝子が検出されました。
これらのソーセージや餃子といった食品がウイルスに感染しているため、
何らかの形で豚に感染が及ばないよう対策をとる必要があります。
日本では、家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、
患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。
豚熱は人に感染しないのか?
「ブタ及びイノシシに特有の病気でありヒトには感染しない。」
と、これまた前述のwikipediaには記載されています。
農林水産省のホームページにおいても
本病に有効なワクチンや治療法はなく、 発生した場合の畜産業界への影響が甚大であることから、我が国の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。
なお、ASFは豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。
と記載されています。
まとめ
アフリカ豚熱(旧豚コレラ)について
・症状、疫学
・なぜ餃子やソーセージに注意が必要なのか
・日本での状況
についてまとめました。
安易な食品破棄から、残飯を介して日本でも感染が発生する危険はあります。
・食材は無駄に買わないように
・野生動物にエサは上げない
・食べられるようなこともしない
ことが必要ですね。
お読みいただきありがとうございました。