ザリガニの鳴くところのあらすじ・感想(ネタバレ)・犯人の伏線

書評テレビ番組情報

今回ご紹介する本は
「ザリガニの鳴くところ」。
全米で500万部突破のベストセラー小説です。

作者はデリア・オーウェンズ。
2018年の作品です。
発表以来ベストセラーとなり、
ザ・ニューヨーク・タイムズ紙の 2019年・2020年のフィクションのベストセラーとなり、全米で500万部を突破した作品です。
まさに「アメリカで一番売れている本」です。
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ザリガニの鳴くところのあらすじ

ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。
6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。
読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。
以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。
しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……
みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。(Amazon商品紹介ページ)

物語は二つの軸が絡み合って交互に展開していきます。

一つは、1952年から1969年まで、ノースカロライナの沼地で孤独に育ったキャサリン(カイア)の成長を追っています。
父親の暴力により、母親、続いて兄弟たちが家を出て、彼女は父と二人で暮らすようになります。

湿地で拾った貝殻や羽のコレクションの絵を描くカイア。
読み書きもできず、母からの手紙も読むことができません。

一時は酒を辞めた父も、再び飲酒に取りつかれ、彼女を捨て出ていきます。

一人自給自足で暮らすようになるカイア。
テイトという少年と親しくなり、気持ちを通わせるようになりますが、
テイトもまた彼女のもとを去ります。

もう一つの軸はチェイス・アンドリュースの殺人事件です。

地元では有名なプレイボーイのチェイス。
カイアが19歳になったとき、カイアとチェイスは親しい関係になります。

結婚をにおわせて、カイアに近づいたチェイス。
けれど彼はカイアを裏切ります。

一方、大学を卒業してカイアの元に戻ってきたテイト。

カイアへの気持ちを確認し、
彼女が、貝や海鳥に関する本を出版する手助けをします。
カイアが収入を得る道も整ってきたそんな中・・・

チェイスが死体となって発見されます。

容疑をかけられるカイア。
投獄され、裁判が行われます。

アリバイ崩し、証言、推理。

そして・・・・・・

犯人のネタバレは?

チェイス殺しの犯人は、結末で明らかになります。

衝撃の真実。
重要な役割を果たすのが、彼女が贈った貝殻の首飾りです。

ザリガニの鳴くところの意味

タイトルにある

「ザリガニが鳴くところ」は、「とても静かなところ」という意味です。

原題は
“Where the crawdads sing”
ですので、「鳴く」というよりも「歌う」の方が
雰囲気的には近いかもしれません。

静かな湿地の中で
ザリガニたちは歌を歌い、
何百ものホタルが輝く湿地。

都会の文化的な生活には溶け込めなかったカイア。
湿地は彼女を守り包んでくれる母のような場所でもあり、
カイア自身守り抜きたい場所として描かれています。
カイアが湿地を守り、湿地もまた、カイアを守ってくれた場所でした。

ザリガニの鳴くところの伏線

隠された動物の行動学

この本では、湿地の自然そのものも重要な役割を果たしています。

ホタルのメスは光ることで結婚相手を探し、
さらに光るパターンを変えることで違う種のオスを引き寄せて捕食してしまいます。

さらに交尾の最中に相手を食べてしまうカマキリなど
「昆虫のメスは、オスをどうすればいいのか知っている」

という表現も出てきます。
ただ、本当にカイアは「どうすればいいのか」を知っていたのでしょうか…

登場人物の対比

読み書きもできず、自然そのものの象徴のようなカイアと
大学院を卒業して研究者になったテイト。
裕福な家に生まれ、スポーツマンでもあり、将来を期待されたチェイス。

三者はそれぞれ対比的な存在です。

「教育も受けず、社会の片隅に追いやられるように」生活してきたカイアと、
まさにヒーローのような人生を歩んできたチェイス。
今のアメリカを象徴するような、格差・分断社会の縮図ともいえる関係に
裁判の場面で
「彼女だってきちんとした教育を受けていれば、社会に受け入れられる存在になっていたのかもしれない」
という言葉が投げかけられます。
現在のアメリカの様相を反映した作品ともいえます。

単行本(ソフトカバー): 512ページ
出版社: 早川書房 (2020/3/5)
言語: 日本語
ISBN-10: 4152099194
ISBN-13: 978-4152099198
発売日: 2020/3/5

まとめ

ザリガニの鳴くところのあらすじ、感想をまとめました。

ミステリーとしての軸と、家族・愛、格差社会問題といった複雑な糸が織りこまれたストーリーです。
読み応え十分、
ベストセラーも納得の作品です。

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