子供と英語のカードで遊んでいると、「栗」のカードに「Chestnut」と書かれていました。
栗は英語で「マロン」だと思っていたのですがChestnutが正しいということがわかりました。
じゃあマロンって何だろう、と思ってみたのでさらに調べてみました。
栗は英語でマロンではなくチェスナット
栗は英語でChestnutと言います。
“chestnut”という単語は、古い英語の単語 “chesten nut”から派生したものです。
学名のCastanea(カスタネア)は、ギリシャ語の castana(栗)に由来するラテン語です。
一説には、テッサリアの近くの町、「Kastanea」の近くに生えていた木からこの名前がついたとされています。
ここから「栗」をあらわす「chest」という単語が生まれ、「栗の実」という意味で「chestnut」と呼ばれるようになりました。
楽器のカスタネットも、栗の木を使用していたことからこう呼ばれるようになりました。
チェストは胸という意味も
英語の「chest」は「胸」という意味と、たんすなどの家具としての「チェスト」という意味があります。
これらは古い英語の「cest」から生じており、もともとはラテン語の「cista」(胸、箱)からきています。(https://en.wiktionary.org/wiki/chest)
マロンとチェスナットとの違い
マロン=トチノキ
栗(和栗)=ブナ科の木
という違いがあります。
栗という意味で「マロン」という単語を使いますが
マロンはフランス語です。
フランス語では栗のことを「marron」と言います。
「マロニエ」(marronnier)という木の実であることからマロンと呼ぶようになりました。
この「マロニエ」はトチノキ科に属しており、栃木県の県木に指定されている「トチノキ」と近い種になります。
日本の栗はブナ科に属しているので、品種は異なっています。
私は以前ヨーロッパに旅行した時にマロニエの実を食べました。
日本の栗と同じ感覚でゆでて口にしたところ、とても渋みが強く、渋抜きをしっかりとしなければいけないと思いました。
日本の栃の実も渋抜きが必要なようですので、やはり栗とは違う品種です。
栗についての英語表現
「大きな栗の木の下で」はもともとアメリカの歌で「Under the Spreading Chestnut Tree 」という歌です。
歌に合わせて手を広げたり踊れるので、お子さんと一緒に歌いながら体を動かすのも楽しいですね。
Youtubeで動画を見つけましたのでリンクを張っておきます。
そのほか、甘栗は英語で「sweet roasted chestnuts」。
むき甘栗は「peeled sweet chestnuts」
です。
まとめ
栗の英語表現についてまとめました。
普段何気なく「英語」だと思っているものでも、実は違うものをあらわしていることもありますよね。
この記事がお役に立てれば幸いです。
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