子供が朝から保育園に行きたくないと大騒ぎして困った経験はありませんか?
2歳、3歳くらいになると自我が芽生え「イヤイヤ」が強くなります。
「行かない!行きたくない!」と保育園を嫌がって泣く、暴れる、着替えをしない…でも親も仕事があるから正直休むわけにはいかない…ましてお母さんが一人で保育園に送り出さないといけないときは本当に困ってしまいますよね。
今回は保育園を嫌がる理由と対処法についてまとめました。
保育園に行きたくない理由
保育園に行きたくない原因は子供なりにいろいろあるのだと思います。
ここでは私が子供と話してわかった理由やインターネット・雑誌や本などで挙げられている理由をご紹介します。
園でのトラブルやプレッシャーがある
疲れがたまっていきたくない
月曜日(休み明け)で気が進まない
順番に詳しく見ていきましょう。
友達や先生との人間関係がストレスになっている
特定の友達とうまく遊べない、たとえばおもちゃを譲り合えず喧嘩になってしまったり、場合によっては押されたり噛まれた、などのトラブルになってしまうことも。
また、保育園の保育士、スタッフもいろいろな人がいます。
すべての人が自分の家での教育方針に合うわけではありません。
子供に対する考え方やスキル、成長についての知識には違いがあります。
中には先生の言葉にショックを受けてしまう子も。
園でのトラブルやプレッシャーがある
上記とも関連しますが、保育園での集団生活となるとやはりどうしても子供の好きなペースで行動することはできません。
好きな時に遊んで、食べて、寝て、といった行動はできません。
使いたいおもちゃも他人と分け合う必要がある保育園も多いでしょう。
行動に制限があることで、プレッシャーを感じたりストレスを抱いてしまっても無理はありません。
大人だって会社や仕事でストレスを抱える人はたくさんいます。
ましてストレスに対するスキルの未熟な子供であればなおさらです。
疲れがたまっていきたくない
子供が2,3歳のころ「保育園に行きたくない」ということは週の後半、木曜や金曜に多い印象でした。
一週間毎日通うとなると疲れがたまるのかもしれません。
月曜日(休み明け)で気が進まない
楽しかった週末やお休みから、また元の保育園の生活が始まると思うと行きたくない気持ちになる事も。
大人でも「サザエさん症候群」という言葉がありますね。子供の場合は日曜夕方のミッフィーやきかんしゃトーマスかもしれません。
一時的な気分の理由で保育園に行きたくない場合は、リフレッシュしたり原因を解決した場合に、行きたくないといわなくなることもあります。
朝出るときはいやがっていても、保育園に行くと案外楽しく過ごせたりすることもあります。帰ってきて楽しかった話をすることもあります。
ただ、人間関係のストレスは本当に難しい問題です。
多くの保育園は集団での生活になるため、どうしても合わない子がいても無理はありません。
他のお子さんの言葉や態度に傷ついても
「あの子が嫌だからやめさせてください」と言うことは、よほどの事情がない限り言うことはできません。
親としてはできる限り家で話を聞いて子供をいつでも支えている、という姿勢を見せることが大切です。
「OOちゃんにおもちゃとられた」などの話に対しても
「いいじゃないの」
「我慢しなさい」
「仕方がないでしょ」
と大人目線で受け流すのではなく、
「そっかぁ、もう少し使いたかったんだね、、残念だったんだね」
と、子供の気持ちに共感を示し、子供の気持ちを言葉で表現してあげましょう。
学校へ入学してからも、どうしても合わない同級生や周りの子供はいるものです。
仕事でもそうです。
合わない人をうまくやり過ごす、もしくは付き合うスキルは社会生活ではとても大切です。
けれども小さな子供に要求しすぎることは望ましくはありません。
小さいうちはストレスを感じて当然、と考えて、受けとめてあげましょう。
しかし、保育園に行きたがらない時、次のような場合は注意が必要です。
保育園に行きたくない理由での注意!
いじめや虐待がある
実際にいじめや虐待が疑われる場合は、正確な事実関係の把握をしましょう。
他の園児によるいじめ、保育スタッフによる過剰な指導・虐待であれば保育園に事情を聴きましょう。情報が十分ではない、信じられない場合は他の保護者から話を聞くことも考えましょう。
もし体に傷が残っている場合は写真に保存しましょう。撮影のポイントは、まず全体像をとる事です。腕や足の一部分の傷でも、上半身や下半身などを含めて撮影し、全体的なサイズ感や場所がわかりやすいようにしましょう。
次にその部分のアップもきちんと撮影しましょう。傷の大きさがわかるように、定規などを並べて取ると、治る経過で比較するうえでも役に立ちます。
保育園の先生と合わない
子供に対する接し方が、子供にとって合わない先生もいます。
たとえば、先生としては必要だから注意したつもりでも、子供にとっては予想以上に深く傷ついてしまうこともあります。
そのような相手がいる場所に毎日行かなければいけないというのはとてもつらいことです。
もし過去に先生に言われた、されたことが原因となっているのであれば、本人にきちんと状況を聞きましょう。
3歳くらいになると会話も上手になり、状況把握もできるようになるものです。
もし親の目からみて明らかに不条理・不合理だと感じたならば、園側に相談することをおすすめします。
まずは親自身が保育園の様子をきちんと把握し、スタッフの日ごろの言動や態度などは見ておくことが大切です。
保育園の雰囲気が合っていない
保育園の雰囲気や基本的な方針が子供に合っていない場合もあります。
保育園によって
「自然の中で遊ぶことを重視する」
「知育やスポーツを重視する」
といった特色を持っているところがあります。
また、保育のクラス割も年齢別や、混合でのグループなど異なっています。
保育園での活動内容が自分の苦手なことばかりだと、通うことがストレスになってしまうこともあります。
保育園に通うのを決めたときは、ほんの小さな赤ちゃんだった、または生まれてすらいなかった人もいるかもしれません。
成長と共に個性が育ってくるものです。
やりたいこと、やりたくないことが出てきたのであれば、子供と話し合ってみましょう。
やりたいことはできるだけ伸ばす、やりたくないことは、「それは必要かどうか」を話し合ってみましょう。
最初はできないからつまらないと思ったものも、続けるうちにできるようになって好きになる事もあります。
ただ、子供の拒否が強く、親自身「それは今は必要ない」と判断した場合は保育園との交渉を考えてみましょう。
保育園を嫌がる場合の対処法
次は対処法についてご説明します。
我が家で効果のあった方法などを含めて解説します。
休ませる
どうしても行きたがらない状態が続いているときは、思い切って休ませるのが一番効果がありました。
親のシフトを何とか調整する、祖父母など預けられる人がいるときはお願いする、などです。
1日休ませてリフレッシュさせると、次の日から大騒ぎすることなく保育園に行ってくれることが多々ありました。
我が家の感覚としては、月・火曜日に嫌がるので水曜日くらいに休ませると、木金は素直に行く、という感じでした。一週間毎日保育園に通うことは子供にとっても疲れるのだと思います。
ただし、嫌だといえば毎回お休みできると子供が間違って覚えてしまっては逆効果になることもあるので注意が必要です。嫌ならやらなければよい、ですべてを避けてしまうと、本人の可能性や選択肢が将来的に少なくなってしまうこともあります。
また、親の方も在宅ワーク制度などが整備されてきているとはいえ、いつでも簡単に休める職場というのはまだまだ少数派です。
頼れる祖父母も近くにいないという人も多いでしょう。
かえって親の側に精神的な負担がかからないように、自分を振り返る習慣をつけましょう。
親も子供も無理をしすぎないこと。これは本当に大切です。
通園経路を変えてみる
保育園への行きかえり、朝と夕方の経路を変えてみましょう。
いつもは通らなかった道で新しい発見があったり、時にはちょっと遠回りしても二人でたくさん話したり、道端のものを見つめてみたり。
道端の花がだんだんと咲いていく様子を感じたり、毎日の楽しみを見つけることができるかもしれません。
たまには両親そろって迎えに行く、早く迎えにいって寄り道をたくさんしてみる、など変化をつけましょう。
保育園に行きたくない理由に向き合う
行きたくない理由がある場合は、それが解決することで行きたくない気持ちが収まることもあります。
原因が解決されれば「いやだ、行きたくない」という気持ちは消えることを子供が学んだら、今後の人生でも困難を解決できることもあると学ぶ機会になるかもしれません。
親は子供をサポートする姿勢を崩さず、問題があれば早期解決に努めましょう。
子供との時間を充実させる
いやがるときは、理由を聞きましょう。
もしもはっきりしない場合、親に甘えたくて、一緒にいたいのかもしれません。
「語りかけ育児」という本では「毎日30分間、子供としっかり向き合う時間を取りましょう」という内容が説明されています。
忙しい毎日の中、難しいことですけれども、子供を抱っこしていろんなお話をしましょう。
保育園・幼稚園をかわる
雰囲気がどうしても合わないようであれば、保育園・幼稚園を変えるのも一つの手です。
待機児童対策により、一時の保育園の倍率問題は以前よりは改善傾向の地域もあります。
保育時間やお弁当の違いが問題とならなければ、幼稚園も選択肢に挙げられます。少し遠い場所でも通園バスを利用できれば候補に加えてみてもよいかもしれません。
親の仕事を変える
上記とは逆の考え方ですが、親の仕事を変える手段もあります。
子供が休みたい時に調整しやすい、勤務時間や通勤時間が短い、といった職場に変わることで、親の負担を軽減できるのであれば検討の余地はあります。
ただ
「今の職場は条件がいいのでやめたくない」
「この職でのキャリアを維持していきたい」
というのであれば、難しいですよね。
それでも、意外と辞めた後にまた違う、いい職場に巡り合うこともあります。
思いつめないことも大切です。
まとめ
子供が保育園を嫌がる、行きたがらない理由と対策についてまとめました。
絶対の正解は、子育てにはありません。
ここに書いた方法がうまくいく人、行かない人もいると思います。
子供に真剣に向き合って、関係をよいものにできると信じていきましょう。