ランニングなどで走っていると脇腹がいたくなることがありますよね。
今回はこのわき腹の痛みの原因と対策について解説します。
走ると脇腹が痛いのはなぜ?
走ると脇腹が痛いのは左右で原因が異なります。
走るときの脇腹の痛み:右
右のわき腹が痛むのは「肝臓が横隔膜を刺激するから」。
肝臓は成人では1㎏以上もある大きな臓器。
走ることでお腹の中で揺れると、
「横隔膜」(おうかくまく)という、肺とお腹の間にある筋肉にぶつかったり、
横隔膜が引っ張られて痛みを感じます。
走るときの脇腹の痛み:左
一方、左のわき腹が痛むのには2つの理由があります。
1.腸にガスがたまるから
大腸の中には、飲み込んだ空気や発酵して作られたガスがたまっています。
走ることでこのガスが移動してくると、左側にたまります。
大腸には「弯曲部(わんきょくぶ)」といってまがった部分があり、
左側には「脾弯曲部(ひわんきょくぶ)」
というまがった部分があります。
大腸はこの部分で大きく曲がるのですが、この曲がり角にガスがたまりやすく、
たまったガスによって腸が広げられると「痛み」として感じられます。
「MRI(エムアールアイ)」という、おなかの中の写真を撮る機会を使った実験では、
走った後にこの部分がガスで膨らむという現象が確認されました。
2.脾臓の痛み
走ると脾臓から全身への血流が急激に増えます。
そのことで脾臓を包んでいる膜に刺激が伝わり、痛みとして感じられます。
走るときの脇腹対策
ランニングでのわき腹の痛み対策です。
1、インナーマッスルを鍛える
インナーマッスルを鍛えることで内臓の揺れが小さくなり、
横隔膜への刺激が減ると考えられます。
2、お通じをよくしておく
腸の中にガスや内容物がたまると、走る刺激で腸の動きが活発になります。
普段からお通じのコンディションを整えておきましょう。
3、それでも痛くなったら
それでも痛くなったときは
「深呼吸」
が有効です。
少しリラックスして深呼吸をすると、よくなることも。
また、マッサージやストレッチをしてたまったガスを先へと動かす方法も。
とはいえ、ランニング初心者や久しぶりに走る、という方は
無理せず休憩をはさんだり、ウオーキングからスタートしてもよいかもしれませんね。
まとめ
ランニングでの脇腹の痛みの原因を左右差別に解説しました。
また、痛みの対策についてもまとめました。
無理せず、楽しみながら運動を続けていきましょう。