AHA(米国心臓協会)のウェブサイトにCOVID-19に対する酸素化や呼吸器の指針が掲載されています。
2020年4月3日に発表された内容です。
日本の学会のウェブサイトには、本日4月4日の時点では、人工呼吸器に関する推奨設定などの情報は確認できませんでしたので、取り急ぎこちらを紹介しておきます。
(学会などで指針が公開されましたらそちらをご確認ください。)
リンク先が変更になっておりましたらご容赦ください。
COVID-19に対する非侵襲的陽圧換気とカヌラについて
挿管前の段階です。
PDFその1に解説があります。
Non-invasive Support Overview
カヌラの上にサージカルマスクをつけた方がエアロゾルは抑えられるようです。
COVID-19に対する挿管の適応・気道管理法
PDFその2に挿管の適応が書いてあります。
必要な道具一式や注意点も。
挿管の際に用意しておくべきもの
・N95マスク
・眼保護具
は必須。
N95マスクは顔にフィットした物を。
私物は持ち込まない、など。
COVID-19での人工呼吸器の設定
PDFその3に書いてあります。
VT,RRや各種設定項目、目安など。
Module 3: Ventilation Equipment (PDF)
成人、小児などの数字もあります。
日本人と欧米人の体格の違いもあるのですべてそのまま当てはまるか、や
基礎疾患などによっても変わる部分はあるかもしれませんが。
COVID-19に対する呼吸管理のマネジメント
4つ目のPDFには挿管後のマネジメントが書いてあります。
Module 4: Ventilation Management (PDF)
酸素化の目標値、管理、PEEPなど各種の数字がまとまっています。
さらに、トラブルシューティングもあるので、現場ではこれが役に立つのではないでしょうか。
酸素化が悪い、アシドーシス・アルカローシスの時の対応 など。
コロナウイルスの小児の診療について
CDCになりますが、小児の診療についての情報はこちらにまとまっています。
まとめ
COVID-19に対する呼吸管理についてのAHAの指針が発表されましたのでご紹介しました。
よくまとまっており、論文などを個別に検索するよりも手早いかと思います。
読んでいて、アメリカでの切迫した状況に胸の詰まる思いです。
日本で、このような状況にならないことを願うばかりです。
詳しい解説は割愛しますが取り急ぎ。
現場で戦っておられるすべての方々に。