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大嘗祭2019の日程と場所 奉納米の産地と天皇の衣装

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令和になり、天皇陛下が初めて迎える11月。
大嘗祭(だいじょうさい)にあたる2019年の日程・行事の場所を調べてまとめました。
また、天皇の衣装や奉納されるお米の産地を調べました。

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大嘗祭2019年の日程と場所

宮内庁発表の資料(http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/shiryo/tairei/pdf/shiryo301120-4.pdf)には、2019年の大嘗祭の日程が掲載されています。
このままだと少しわかりにくかったため、日程順に、令和1年の大嘗祭の内容と関連行事の流れをまとめました。

11月8日 神宮に勅使発遣の儀:神宮に大嘗祭を行うことを奉告し幣物を供えるために勅使(ちょくし=使者)を派遣される儀式
11月12日大嘗祭前二日御禊:天皇及び皇后のお祓いをする行事(皇居にて)
     大嘗祭前二日大祓: 皇族始め関係諸員のお祓いをする行事 (皇居にて)
11月13日大嘗祭前一日鎮魂の儀:大嘗祭の前日、すべての行事が滞りなく無事に行われるよう天皇始め関 係諸員の安泰を祈念する儀式
              大嘗宮鎮祭大嘗祭の前日、大嘗宮の安寧を祈念する行事(皇居東御苑にて)
11月14日 大嘗祭当日神宮に奉幣の儀:神宮に大嘗祭を行うことを勅使が奉告し幣物を供える儀式 (神宮)
賢所大御饌供進の儀:賢所に大嘗祭を行うことを奉告し御饌を供える儀式(賢所)
皇霊殿神殿に奉告の儀:皇霊殿及び神殿に大嘗祭を行うことを奉告する儀式 (皇霊殿、神殿)
大嘗宮の儀(悠紀殿供饌の儀 11月14日 主基殿供饌の儀 11月15日):天皇が即位の後、大嘗宮の悠紀殿及び主基殿において初めて新穀を皇祖 及び天神地祇に供えられ、自らも召し上がり、国家・国民のためにその安寧と五穀豊穣などを感謝し、祈念される儀式(皇居東御苑)
11月16日大嘗祭後一日大嘗宮鎮祭:大嘗宮の安寧を感謝する行事(皇居東御苑)
11月16日及び18日 大饗の儀:大嘗宮の儀の後、天皇が参列者に白酒、黒酒及び酒肴を賜り、ともに召し上がる饗宴 (宮殿)

このほか、神宮や賢所、皇霊殿神殿に天皇が拝礼される親謁の儀などがあります。

見どころは?

もちろんすべての行事に意味があります。
ですが、やはり最大のポイント、メインイベントは 11月14日・15日の大嘗宮の儀。
天皇が即位の後、初めて新穀を皇祖 及び天神地祇に供えられ、自らも召し上がり、国家・国民のためにその安寧と五穀豊穣などを感謝し、祈念される儀式です。

大嘗祭での天皇の衣装(装束)

大嘗祭での天皇の着用する衣装(装束)は「御祭服(ごさいふく)」というものです。

大嘗宮に入るまでは「帛御袍(はくのごほう)」を着けます。
「帛御袍(はくのごほう)」は一般的な束帯の袍(ほう=上着)と同じ形で、白の平絹です。

大嘗宮内では「御祭服(御斎服)」に着替えます。
これは大嘗祭の他には神今食(じんこんじき)・新嘗祭の時に限って着用されるものです。

「御祭服」の袍(ほう)は、精錬されていない生糸で織った純白の生絹で作ります。
形は一般的な束帯の袍とは異なり、「御斎衣(おんさいい)」と呼びます。
「御斎衣」の襴(らん=裾)はプリーツ状に折りたたんだ「入襴」(にゅうらん)という形です。
平安時代中期頃まではプリーツ状にすることが一般的でしたので、平安時代初期の袍に近い特徴といえます。
裏地はありません。

院政期からはほとんどの袍(ほう=上着)の裾(すそ)は「蟻先(ありさき)」という、折りたたまない形式になりました。
神事に用いる「斎服」も本来は入襴の袍でしたが、近年では蟻先の袍を用いるようになっています。

「御祭服」の冠(かんむり)は、「御幘(おんさく)の御冠(おかんむり)」というものです。
無紋の冠で、纓(えい:かんむりの後ろに垂れているもの)をいったん頭上に上げて折り返し、巾子(こじ=かんむりの後上部に飛び出した部分)ごと白い平絹の帯で結んだものです。
wikipediaにわかりやすい画像がありました。)

大嘗宮から出ると「帛御袍」に戻ります。「御祭服」と「帛御袍」はどちらも白色の束帯で、合わせて「帛御衣(はくのおんぞ)」と呼ぶこともあります。

大嘗祭の米はどこのもの?

「大嘗祭(だいじょうさい)」で神饌(しんせん)として供えられる米は、2019年は栃木県と京都府産のものです。

大嘗祭に供える稲を出す「斎田」(さいでん)は東日本から悠紀(ゆき)、西日本から主基(すき)と呼ばれる斎田がそれぞれ選ばれます(斎田点定の儀)。

選び方は亀卜(きぼく)によってえらばれました。亀の甲羅に熱を加え、生じたひびの形で占う「亀甲占い」です。
2019年は、東日本から栃木県が、西日本からは京都府が選ばれました。

大嘗祭の斎田に選ばれたのは、次の2カ所です。
・栃木県高根沢町大谷下原の「とちぎの星」という品種が作付けされた田1227平方メートル
・京都府南丹市八木町氷所新東畑の「キヌヒカリ」という品種が作付けされた田2695平方米

「斎田」と、その主である「大田主」は、栃木県と京都府の農業団体から推薦が寄せられ、天皇陛下に伝えたうえで決定しました。
それぞれの「斎田」には多くの警察官が警備にあたり、新米を収穫する儀式が行われます。

とちぎの星のお米はこちら。


京都のキヌヒカリ新米はこちら。

ふるさと納税でも京都府亀岡市の丹波地方のキヌヒカリがありました。
新米です。

大嘗祭は祝日になる?

大嘗祭の11月14・15日は祝日ではありません。
従来の新嘗祭に当たる勤労感謝の日(11月23日)は祝日です。

また、令和元年(2019年)は「即位の礼」のため10月22日が祝日です。
即位後の一般参賀は 10月26日、宮殿東庭で行われる予定です。

まとめ

大嘗祭 2019年(令和1年)についてまとめました。
大嘗祭、新嘗祭、神嘗祭の違いについてはこちらの記事にまとめています。

新嘗祭と勤労感謝の日、大嘗祭の関係・神嘗祭との違い 1
新嘗祭と勤労感謝の日、大嘗祭の関係・神嘗祭との違い
新嘗祭・大嘗祭・神嘗祭の違いについてまとめました。

政教分離といった声もありますが、日本の安寧と五穀豊穣に感謝と祈りをささげる儀式です。
国事行為でも政府主催の行事でもありませんが、未来を祈る気持ちは大切にしていきたいものですね。

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