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新嘗祭と勤労感謝の日、大嘗祭の関係・神嘗祭との違い

新嘗祭と勤労感謝の日、大嘗祭の関係・神嘗祭との違い 1教養
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秋の収穫を祝う新嘗祭。
勤労感謝の日の由来にもなっています。
2019年は「大嘗祭」に当たりますが、
・新嘗祭の意味や由来
・勤労感謝の日との関係
・新嘗祭で行うこと
・大嘗祭との違い
・神嘗祭との違い

についてまとめました。

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新嘗祭の意味・内容

新嘗祭の意味、読み方

新嘗祭(にいなめさい)は宮中祭祀のひとつで収穫祭にあたるものです。
11月23日に、天皇が全国から献上された新穀を神々にお供えし、自らもそれを食べて五穀豊穣と国家・国民の安寧を祈る儀式です。
読み方は「にいなめさい」または「しんじょうさい」。
祝祭日の一つにもなっています。

「新嘗(にいなめ)」の「嘗」は「饗(あえ)」が変化したと言われています。
「饗え」は「食べ物でもてなす」という意味です。
「饗宴(きょうえん)」という「もてなしの宴」という言葉でも用いられていますね。
また、饗は新殻を意味する贄(にえ)が転じたとする説もあります。

新嘗祭と勤労感謝の日の関係

日本は古くから五穀の収穫を祝う風習があり、記録上もっとも古い新嘗祭は『日本書紀』の仁徳天皇の時代にさかのぼります。宮中祭祀の中でも重要な祭事として続いてきました。
途中、応仁の乱による混乱などで中断や略式の時期を経て、1740年(元文5年桜町天皇)の時代に元のかたちに復興、1791年(寛政3年光格天皇)に神嘉殿が再建され、現在まで毎年続けられています。
明治に太陽暦が採用される前までは旧暦11月の二の卯の日(2回目の卯の日)におこなわれていました。
明治6年の太陽暦の採用に当たり、新暦の11月23日に固定されました。
「国民の祝日に関する法律」により、勤労感謝の日と改称されて国民の祝日となっています。
ハッピーマンデーにより、多くの祝日が月曜日に移動しましたが、勤労感謝の日は重要な祭事である新嘗祭に由来することから、勤労感謝の日は11月23日で固定されています。

新嘗祭の内容

場所

新嘗祭は宮中三殿の近くにある神嘉殿(しんかでん)で行われます。

新嘗祭当日前後の流れ

前日:鎮魂祭
大嘗祭の前日、すべての行事が滞りなく無事に行われるよう天皇始め関係諸員の安泰を祈念する儀式です。綾綺殿で行われます。

新嘗祭当日:
「新嘗祭賢所・皇霊殿・神殿の儀」
午後2時、天皇に代わり掌典職が宮中三殿に神饌(しんせん:神様へのお供えの食事)と幣帛(へいはく:食事以外のお供え物)を捧げ、代拝を行います。
「神嘉殿の儀」
掌典長以下が神嘉殿内の母屋に神座、寝座、御座の奉安を行います。
そして
午後6時「夕の儀(よいのぎ)」
午後11時「暁の儀(あかつきのぎ)」を行います。
いずれも、神前にその年に収穫された穀物を供え、天皇もめしあがるものです。
天皇が神嘉殿で神饌(しんせん)を神前に供えます(「御親供」)。
そして皇祖皇宗(皇室の祖先)に御告文(おつげぶみ、祈りの言葉)を奏上します。
天皇が、神前に供えた神饌と同じ米飯、粟飯、白酒(しろき)、黒酒(くろき)などを召し上がります(「御直会」:おんなおらい)。
神と共に新穀を食べることには、「新穀に宿る神霊を体内に取り入れる」という意味があります。

伊勢神宮の新嘗祭

伊勢神宮でも、お供えの儀式や奉納が行われます。

新嘗祭当日には伊勢神宮でも天照大御神をはじめとする神々に神饌をお供えする大御饌(みけ)の儀が行われます。
その後7日間かけて関連するすべての宮社で新嘗祭の一連の儀式を行います。

大嘗祭と新嘗祭・神嘗祭の違い

新嘗祭は2019年は大嘗祭にあたる

大嘗祭(だいじょうさい)とは、天皇が即位の礼の後、初めて行う新嘗祭のことです。
天皇として初めて、神にささげ物を行い、国の平安を祈る儀式を行うものです。
大嘗祭は即位後初めての新嘗祭として一世に一度行われる祭。
通常の新嘗祭とは区別されており、大規模に執り行います。

2019年の大嘗祭「大嘗宮の儀」は11月14、15日に行われます。

大嘗祭についての詳しい日程、場所についてはこちらの記事に記載しました。

大嘗祭2019の日程と場所 奉納米の産地と天皇の衣装
大嘗祭の日程と場所、内容についてまとめました。お供えの米の産地・選び方についても解説しています。

神嘗祭とは?

新嘗祭と似た言葉で「神嘗祭(かんなめさい)」があります。
これもその年の初穂を天照大御神に奉納するお祭りで、10月17日ころ、宮中および神宮で行われるものです。
神宮神田で清浄に栽培された新穀の御飯・御餅・神酒を始め、海の幸、山の幸をお供えしたり(由貴大御饌の儀)、奉幣(ほうへい)の儀を奉仕します。
神宮の最も由緒深い祭典のひとつです。

まとめ

以上、新嘗祭、大嘗祭、神嘗祭についてまとめました。
普段意識することのない行事ですが、古代から受け継がれ、国の平安や五穀の実りを願う行事なのですね。
日々の健康や食への感謝を忘れず過ごしていきたいですね。

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