書評・レビュー 革命のファンファーレ

書評・レビュー 革命のファンファーレ 1教養

話題になった作品なので、読んで見ました。

「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」

西野亮廣 幻冬社

西野さんが出版した「えんとつ町のプペル」という絵本が、絵本としては異例の32万部のベストセラーとなったということで話題になりました。
これはその製作・販売に関する内容と、西野さんのお金に関する考え方などが書いてあります。

以下、書評です。

はじめに

「職業の寿命が短くなった」と著者は言います。
大手企業も倒産するこの時代。
一つの職業にしがみつくことはリスクだと説いています。
肩書きを決めずに、やりたいことを掛け持ったり、やりたいことに迷うことがこれからの時代を生き抜くすべと問題提起をしています。

情報革命

インターネットが時間や距離の壁を取り払ったことで、既存の職業に革命的変化が起きていることにどれほどの人が気付いているでしょう?
親や教師はこの革命を経験していない。
この変化を乗り越える術を教えてくれる存在はいない。

そう、これからの時代を生きる人々に警鐘を鳴らします。

お金とは何か?

西野氏は言います。
「お金」とは信用を数値化したものだ。

クラウドファンディングやサロンを運営して収益をあげている著者は、従来のスポンサー依存型のテレビタレントを「スポンサーのために演出上嘘をつかなければいけない」と喝破しています。

信用を得るために

信用を得るための方法は、以下だと述べています。

 

嘘をつかないこと

意思を明確に表明すること。

 

「信頼関係のないイジリ(からかいにより笑いを誘う方法)はイジメである」は、まさにその通りだと思います。
子供のうちは「イジリ」と言う名のイジメの中で生活していた人間が、社会に出て「教育的指導」と言う名のいじめを行う現場を経験したことのある人にはうなずける部分もあるのではないでしょうか。

「よくあること、みんな我慢しているのだからお前も我慢しろ」と言うコメンテーターの発言はいじめの助長と同等である。

そして、そのコメンテーター自身を

「我慢している自分が一枚上手のように話しているが、テレビに出続けるために我慢せざるを得ないと言うのが実際」

と論破しています。

「言っちゃった・・・それ言っちゃうか・・・」と思いました。
言ってしまったと言うか、よく言ったと言うべきか・・・。
スポンサーから報酬を得ることが不安定で、ファンから直接お金をもらうことが正解かつ安定というわけでは、決してないのですが。

その船は、もう沈む。逃げろ。

絵本が過去の常識とは異なる点をあげています。
筆者の指摘する通り、絵本は「物質としての本」に存在意義があります。
一般的な書籍は物理的な紙ではなく内容に価値があります。
だから電子書籍が売れるわけです。
一方で絵本は「読み聞かせ」と言う行為が存在するため、ものとしての本に価値があります。
タブレットの電子書籍で読み聞かせをするよりも、紙の本をめくりながらの方が雰囲気がありますよね。

情報が溢れている現在、情報を無料で公開することが販売戦略のスタンダードになってしまいました。

著者は「作品の無料化が進み、エンタメ業界は実力社会になる」と説いています。
無料化することで実力が見えやすくなり、結果全体のクオリティが上がればそれも将来性があって良いと思います。

本を1万冊購入した話は圧巻と言うか目からウロコ。
先行予約販売にすれば良いのです。

ハロウィンの仮装の後にでる大量のゴミを拾う話。
家に帰るまでが遠足、ではないけれど、帰る前にゴミ拾いを終えることも忘れずに。

感想

自分の信用をお金に変える」と言う思想がどの程度社会に浸透するかは疑問です。
クラウドファンディングで資金調達、という方法も今よりは普及するかもしれないですが、みんながみんなできることではないですよね。

もちろん信用は大事。
大事だからこそ、評価の基準は「明確で計測可能」あることが望ましいです。

でもじゃあ何を持って信用のモノサシにするの?
ツイッターのフォロワーもいいねもお金で買える時代に?

さらに言うと、信用は一度損なうと、回復が非常に難しいものです。
乱暴な言い方をすると、仕事は失っても就職すればいい。
お金の損をしても、命までは取られない。
でも信用は失うと回復するのにすごく労力が必要です。
「社会生命を絶たれる」なんて言い方もあるくらいで。

そんなものを基準にするのは、生きづらいなあと思ってしまいました。

私は自分からイベントを立ち上げたり信用残高をアピールすることは不得手で、どちらかと言うと縁の下でコツコツコツコツ作業するのが好きなタイプです。
そういうタイプでも、搾取されることなくチャンスを掴んで生きていける余地があってほしいなと思ってしまいました。

ら、最後の方にこんなことが。

「人には得手不得手があるのだから、アイデアや体力や特殊な技能は補完しあえばいい」

お、そうきたか。
確かに、それならありかも。

そして最後に、大事にしたいと思ったことば。

 

行動するのに、勇気はいらない。情報があれば行動できる。

 

いいですね!

 

著者の主張の全てにうなずけるわけではありませんが、個性的な視点と発言する勇気を持っているとは思います。
どこかで失敗するかもしれませんが、それも乗り越えて行ってほしいですね。

この本をおすすめしたい人

・著者の考え方に触れたい人
・起業やビジネスなどアイデアを求めている人
・クリエイター
・えんとつ町のプペルの作者の本を読みたい人

以上です。

 

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