ガムテープや古いセロハンテープ、古いシールをはがしたとき、跡が残ってベタベタしたり見た目が悪くなって困ることがありますよね。
今回はそんなガムテープ・セロハンテープ跡の取り方をまとめました。
テープの跡が固まった時の対応やプラスチックの注意についてもまとめています。
ガムテープの跡が残る原因
ガムテープやセロハンテープ、シールは「基材」という、テープの材質そのものと、「粘着剤」という「のり」の部分からできています。
この「粘着剤」の部分が、テープと対象物を貼り合わせる役割をしてくれます。
ただ、はがす時に粘着剤が基材からはがれて対象物に残ってしまうと、跡残りの原因に。
特に、貼ってから時間がたつと、温度や紫外線の影響で粘着剤(のり)に変性が起きます。
粘着剤は次第に劣化し、べとべとになったり固まってしまいます。
基材(テープ)から離れて対象物と強くくっついたまま固まってしまうことも。
ガムテープ 跡 取り方のコツ
こうしてガムテープやセロテープ・シールを剥がすとき、糊の部分が残ってしまう原因に。
糊やシールが残ってベタベタして、時間がたつとゴミや汚れまでついてしまい、見た目も汚くなって困ってしまいますよね。
そこで、剥がし方・跡の取り方のコツを見てみましょう。
解決策1:はがす時のコツ
貼ってからそんなに時間がたっていないガムテープ・シールの場合です。
まず、はがす時はできるだけゆっくりはがしましょう。
勢いよくはがしてしまうと、粘着剤が基材からはがれて残ってしまいます。
のりの部分がちぎれないように、優しく丁寧にはがしましょう。
それでも、もし粘着剤が残ってしまった場合。
はがした後のベタベタの上に、もう一度ガムテープやシールを貼って、はがします。
ベタベタした粘着剤の残りを、テープやシールの方に貼り付けて除去します。
1回でとりきれない時は2回、3回と繰り返すと、これだけでも随分と糊の跡が少なくなりますよ。
ドライヤーで温める&ハンドクリーム
もし、きれいいはがすのが難しそうな場合は剥がす前に、ドライヤーで温風を当てます。
温められると粘着力が弱くなり、取れやすくなります。
特に、はがす時に破れやすいシールやステッカーを破らずに剥がしたい時に。
ドライヤーでシールを張った部分を温めながら、端から少しずつはがします。
ただ、貼っていた部分が熱に弱い材質の場合は変形の可能性がありますのでご注意ください。
端の部分が少しはがれたら、すき間にハンドクリームやクレンジングリーム、オイルなど油分のあるものを入れます。
油分をなじませて粘着剤をゆるませると、さらにはがしやすくなります。
糊が残ってベタベタしているときも、ハンドクリームが活躍します。
指にクリームを着けて、ベタベタの部分をなぞります。
だんだんとなじんできたら徐々に取れだして、全体に残った粘着剤をとることができます。
消しゴムでこすってもとれる場合がありますが、逆に糊や汚れが伸びて余計に汚くなる場合もあります。
ポロポロした汚れなら消しゴムで比較的とりやすいですが、べたつきが強いと汚れが伸びやすいので目立たない部分で試した方がよいでしょう。
ただし、貼ってから時間がたってしまって糊がカチカチになるとあまりうまくいかない場合もあります。
そこでご紹介するのが次の方法です。
古いセロハンテープのはがし方
解決策2:シールはがし液・除光液
古いセロハンテープやシールの跡が気になる場合は,市販のシールはがし液やマニキュアの除光液を使います。
マニキュアの除光液や市販のシールはがし液がある場合は、液をコットンに浸して、剥がしたい場所に乗せておきます。
シールの表面に撥水加工がしてあると粘着剤部分への浸透が悪い場合があります。
このような時は、シールにカッターなどで切れ目を数本入れるとしみこみやすくなります。
ただし、貼っている部分の面に傷がつかないように注意してください。
そして5~10分ほど置いておきます。
(時間に指示がある場合はその指示に従ってください)
液が十分浸透したらテープやシールをはがします。
はがした後、コットンにさらに液剤を数滴加え、ふき取るようにすると効果的です。
最後に液もきれいにふき取りましょう。
解決策3:シールはがし液・除光液が使えない場合
ただ、プラスチックや塗装のもの、印刷物などは液の成分によって変色・脱色したり、表面に影響を与える可能性があります。
その場合はお酢や中性洗剤をティッシュやコットンにしみこまぜて、剥がしたい部分に貼り付けます。
乾かないように上からラップをかけて10~20分程度おいて、はがします。
この場合も、ゆっくり丁寧にはがしてください。
専用の液や除光液の方が効果はありますが、独特のにおいがあり、間違って口にすると危険なので小さいお子さんがいるご家庭ではお酢だと安心して使いやすいですね。
解決策4:固まったのりをこそげ落とす
のりが固まっているときは「スクレイパー」という金属製の「へら」でのりをこそげとるようにしても効果的です。
カッターナイフの頭の部分でも代用可能です。
表面に傷がつかないように、のり・固まった粘着剤をこそげ落とします。
シールはがし液などで粘着剤が緩んでいるとはがしやすくなります。
けがには注意してください。
解決策5:ベンジン・灯油
市販のシールはがし液や除光液でもベタベタがきれいにとれない場合は、衣類や布の染み抜きに使う「ベンジン」や灯油、アルコールでもふき取ることができます。
(「ベンジン」とは、石油からつくられた液体です。ガソリンと似ており、揮発性があり引火しやすい液体です。衣服の染み抜き・汚れ落としなどで市販されています。)
ベンジンや灯油もシールはがしの時に、コットンにしみこませてふき取ることに使えます。
ただ、燃えやすいので火の近くでは使用しないこと。
揮発して空気中に充満するので換気が必要になりますので扱いには十分な注意が必要です。
また、布などは色落ちしてしまう可能性があります。
塗装面や一部の樹脂は溶けたり、表面が曇ったりシミの跡がつく可能性もありますので、目立たないところでテストを行いましょう。
薬液が手に直接触れると、人によってはアレルギーや皮膚炎・肌トラブルを起こすことがあるので手袋を履いたりラップなどで直接薬液が手に触れないようにしましょう。
終わった後もきちんと手を洗いましょう。
まとめ
ガムテープや古いセロハンテープ・シールのはがし方、跡の取り方のコツをまとめました。
・ゆっくりはがす
・ハンドクリームを使う
・ガムテープでのりのべたつきをはがす
・シールはがし液・除光液を使う
・固いものでこそげ落とす
などの方法があります。
ご参考になれば幸いです。
重曹を使った茶渋掃除についてはこちらの記事でまとめています。
よろしければ一緒にお読みくださいね。