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観測史上最強スーパーサイクロン キャーの由来、名前の意味は?

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10月27日に発生した大型熱帯低気圧、サイクロンが観測史上最強規模と報道されています。
スーパーサイクロンとなり、今後の進路や影響が危惧されるところです。
今回はサイクロンとハリケーンや台風の違い、キャーという名前の由来/意味について調べてみました。

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サイクロンとは何?台風との違いは?

熱帯地域の海で発生した低気圧を「熱帯低気圧」と呼びます。
熱帯低気圧の強さは最大風速で次のように分類されています。

最大風速 毎秒 日本での呼び方 国際的な呼び方
~17.1m 熱帯低気圧 トロピカル・ディプレション
17.2~24.6m 台風 トロピカル・ストーム
24.5~32.6m シビア・トロピカル・ストーム
32.7m~ タイフーン、ハリケーン、サイクロン

熱帯低気圧のできる仕組みは以下の通りです。

1.太陽の熱で熱帯の海水温が上昇する。
その上の暖かく湿った空気が城主気流となり、積乱雲ができる。
2.積乱雲の中の空気は「潜熱」という、水蒸気が蒸発する際に発生する熱で温められ、さらに大きくなる。
積乱雲が成長するにつれて海面上から流れ込む空気が渦を巻き、雲が集まった熱帯低気圧ができる。
3.熱帯低気圧のうずの勢いが増すと中心の空気が少なくなり、気圧が下がる。
海上では暖かく湿った空気が中心に向かて流れ込み、風が強くなると台風になる。

熱帯低気圧は発生した地域によって名前が異なります。
タイフーン(台風):北半球の太平洋西部
ハリケーン:北半球の大西洋や太平洋東部
サイクロン:南半球の太平洋やインド洋

台風・ハリケーン・サイクロンとは、それぞれの地域の熱帯低気圧を強さによって分類した用語です。
この他、サイクロンは低気圧一般を指す用語としても用いられることがあります。

観測史上最強スーパーサイクロン キャー

10月27日、観測史上最強と呼ばれる「スーパーサイクロン」が発生したと報告されました。
名前は「Kyarr(キャー)」。
アラビア海で発生した熱帯低気圧の12年間の観測の中で、史上最大規模のサイクロンです。
時速170~200kmに達するとみられ、進路に関しては正確な予想はついていません。
火曜日から木曜日にかけてアラブ首長国連邦の海岸でも影響が予測され、注意を呼び掛けています。

キャーの意味は?名前の由来は?

「 Kyarr」という名前はミャンマーによって付けられました。
2000年にベンガル湾やアラビア海に発生した低気圧の命名をするために、バングラデシュ、インド、モルディブ、ミャンマー、オマーン、パキスタン、スリランカ、タイの8カ国が協議しました。

そしてそれぞれの国が名前のリストを持ち寄り、サイクロンに1つずつ名前を付けることになりました。
8カ国が8つずつ候補を挙げ、計64の名前の候補のリストを作りました。
1つずつ順番に名前を使用し、今回のサイクロンに相当するものはミャンマーが定めた「キャー」の順番に相当します。

キャーとはミャンマー語で「虎」のことです。

「English words for the Burmese word ကျား (kyarr)」で検索すると、結果が得られます。

まとめ

観測史上最大規模といわれるサイクロン「キャー」についてまとめました。
被害が拡大しないことを願っています。

今回参照した書籍:学研の図鑑LIVE 異常気象2018年度版

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