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書評:Googleがほしがるスマート脳のつくり方

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今回読んだのはこちらの本

「Googleがほしがるスマート脳のつくり方

ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツ」

就職したい企業ランキング上位のグーグルに採用されるスマート脳とはどんなものぞと読んで見ました。

まず問題です

「あなたの体が5セントコインくらいの大きさに縮んでミキサーの中に投げ込まれたとします。
体は縮みましたが密度は通常と変わりません。
60秒後にミキサーの刃が動き始めます。
あなたはどうしますか」

どうやらこれは実際のGoogleの採用面接の問題のようです。

 

私が考えてみたのは

 

底面と刃の隙間にへばりついてみる

・・・刃が回転すると巻き上げられそうですね。

 

天井に忍者のように張り付いてみる

・・・攪拌に巻き込まれて落下してしまうでしょう。
もしくはミキサーには蓋はないと言われるかもしれません。

 

・・・なんて頭が硬いのでしょう。
これではミキサーにかけられてしまいます。

 

 

どうやら「最高の答え」は「ミキサーから飛び出す」というものだそうです。

思いつきもしませんでした。
だったら大声で叫んで助けを呼ぶとかもありそうですね。

密度が縮んでも筋肉の収縮力や神経の活動は維持されるという理論のようです。
その比率で収縮してミトコンドリアやATPが正常に機能するという前提のようです。
それは物理的、化学的に可能なのか問いたくなるのはさておき。

創造力とは

人材採用の場面でIQテストが疑問視されるようになったのは1950年台後半からと記述があります。
テストの結果が必ずしも仕事の成果や対人スキルに直結しないこと。
また、IQテストが評価しているものが人間の能力の中で限定的な部分でしかないこと。
半世紀以上も前にIQテストの限界を多くの人が感じていたということです。

 

ではIQ以外の仕事面での成功要因は何かと考えた時、「創造性」に注目されるようになりました。

エリス・ポール・トーランス氏は創造力について研究し、「ミネソタ創造的思考テスト」や「トーランス創造的思考テスト」を考案しました。
彼はまず、科学者や発明家の生涯を調べ、創造力と知能の違いを見つけようとしました。
そして、創造力のある人と、知能と学歴は高いものの、仕事や人生で目立つほどの成功を納めていない人の違いを次のように分析しました。

「創造力とは、困難や問題点、足りない知識、欠けている要素、不自然な部分に気づくこと。
それらについて推論し、仮説を評価し、テストする。
そして結果を公表する。」
ことである。

まずは観察ありき。
そして自分で考えること。
仮説を検証し、結果としてアウトプットできれば成果につながる。
ということですね。

その他

グーグル以外にも、マイクロソフトなど他の企業の採用面接の問題や、いわゆる思考クイズが多数掲載され、それらに対する解説も述べられています。
また、テスト以外の「人間性」の部分をどのように重視し、採用・雇用したかも述べられています。

Googleが今でも前述のクイズのような試験を行なっているわけではないようです。
また、他の企業がこのような内容の採用試験を行なっているかはわかりません。
ですので、面接対策に読むというのは実用的ではないでしょう。
むしろ、その企業や分野に関する知識を深めた方が良い回答ができることもあるように思います。

この本を読むと良いかもしれない人はこんな人:

・自分の勉強のために読みたい人
・頭の回転系のクイズが好き
・色々な考え方に触れたい
・面接でどんな質問が出されたことがあるのか知りたい人
・数学が嫌いじゃない

この本を読んでも「う〜ん」かもしれない人:

・子供の思考力を養うにはどうしたらいいかヒントが欲しい人
・数字を使って考えることを面倒に感じる人

英語のタイトルは

Are You Smart Enough to Work at Google?

ですので、タイトルはキャッチーな感じですが、クイズ好きが作った解説指南本というところでしょうか。
面白いは面白いですが私には実用的ではなかったようです。
5つ星中で、星3つ。

以上です。

 

 

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